あなたにも、凄くムカついて仕返ししたい相手がいますよね? いつも嫌がらせされたり、あなたにだけ強く接してくる人。
その人のせいで、あなたはストレスを溜め込み日々の生活にも支障をきたしてしまう。こんなムカツク相手には仕返しをして、日々のうっぷんを晴らしたいものですよね?
しかし、仕返しの方法によっては法律に抵触してしまう恐れもあります。あなたは軽い気持ちで仕返しするかもしれませんが、それが後で一大事になることもあります。最悪の場合、訴えを起こされます。
こんなことになっては、せっかく仕返しをしても意味がありません。あなたに嫌がらせをしてきた方が悪いのに、それに対して仕返ししたあなたが責められるという状況に陥ります。
「仕返しは成功したけど法律を犯していた為に裁判を起こされた」ということに、あなたにはなってほしくありません。そこで今回は、法律に抵触する危険がある【やってはいけない仕返しの方法】これについてまとめてみました。
もくじ(タップ可能)
やってはいけない仕返しの方法
ついついやってしまいがちな、法律を犯している仕返しの方法を以下にまとめました。
- 相手の顔や名前をネットに晒す
- 相手の誹謗中傷をSNSで拡散
- 相手の名前でマッチングサイトなどに登録
まず、仕返しする相手の名前や顔をネットで晒したりSNSで拡散する行為は法律違反です。個人情報の公開、名誉毀損などで一大事になる可能性があります。
また、SNSでは日々の出来事や仕事の愚痴をこぼす人も多いですが、明らかに誰だか分かってしまうような個人に向けて誹謗中傷を投稿する行為も危険です。
他にも、嫌いな人の名前や写真でマッチングサイトに登録するという仕返しをする人もいますが、これも法律に抵触します。名誉毀損はもちろんのこと、詐欺罪に問われる可能性だってあります。
仕返しを受けたせいで職場での立場が危うくなったり、家庭環境が悪くなった場合、訴えを起こされる可能性があります。たとえば、SNSでの誹謗中傷が広がったせいで鎖線させられたり、奥さんに離婚されてしまったり。
こういったことが起きると、あなたが軽い気持ちで行った仕返しは一大事になります。下手すると、訴えを起こされてしまいます。なので、以上のような仕返しは絶対にしない様にしてください。
顔や名前をネットに晒す
どれだけ嫌いで仕返ししたい相手だとしても、相手の顔や名前をネット上に晒すという行為は犯罪です。おまけに、相手の顔などを晒した上で誹謗中傷するというのは名誉毀損です。
住所を公開したり私生活を覗き見してネットに晒すような行為は明らかに犯罪行為です。仕返ししたいほど嫌いな相手であれば、とにかく困らせて辱めてやりたいという気持ちはわかります。
ネットに顔や住所を晒し、普段どこで何をしていて家族はどんな人なのかをネットで晒してやれば、相手の家庭環境も荒れるでしょうし物凄く困るはずです。仕返しする方としては、それくらい相手を貶めてやりたいものです。
しかし、こういった仕返し方法は法律に抵触します。もし、相手が訴えを起こせば非常に厄介なことになります。
相手の誹謗中傷をSNSで拡散
今のご時世、SNSを使えばいくらでも情報を拡散できます。ましてや、あなたの同僚や職場の人間に対して、何かの情報を拡散することは非常に簡単です。
例えばツイッターです。あなたが、職場の人をフォローしていれば、あなたのツイートはすぐに職場の人に見られます。あなたのツイートを見た職場の人が、それをリツイートするとさらに拡散します。
誰のことを言っているのか分かってしまう内容をSNSに投稿。
↓
その投稿を見た職場の同僚がシェアやリツイートを行う。
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それを見た違う部署の人が更にシェアやリツイートをする。
↓
密かに、職場内で共通の話題として会話がされるようになる。
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SNSをやっていない人にも日常会話から情報が共有される。
このようにして、誰かが拡散をして、その拡散をまた他の人が拡散していくことで、SNSで情報を広げることは簡単にできてしまいます。そんなSNS上で、個人を特定できるような誹謗中傷を投稿するとどうなるでしょうか?
その投稿は、あなたが思っている以上に拡散されるかもしれません。あなたは拡散させる気がなくとも、いつの間にか拡散していることもあります。
もちろん、あなたの愚痴をSNSに投稿することは問題ありません。問題なのは、個人を特定できるような内容を投稿するという行為です。
こんな投稿はNG!
たとえば、あなたの職場に経理の山田という小太りな上司がいるとします。このときに、あなたがSNS上で
- 「うちの会社のY田という上司ムカツク!あいつ会社のお金だって横領しているしクビになれよ!」
- 「会社の経理にいるデブな上司キモい。この前も20代の女性社員にセクハラしてるとこ見た。」
- 「小太りな山田が嫌い。ハゲてるの隠してるけど無駄だろ!性格悪いからハゲるんだよ(笑)」
こういった投稿をしてしまうと、あとで一大事になる可能性があります。何故なら、他の人でも誰のことを言っているのか分かってしまう内容だからです。人によっては、誰のことを誹謗中傷しているのか一発で分かりますよね?
そして、この投稿を見たあなたの同僚が、あなたと同じように経理の山田を嫌いだとしたら、この投稿を拡散するはずです。その拡散を違う部署に勤めている人が発見し拡散します。面白半分で拡散する人達もいます。
気がつけば、あなたと同じ会社に勤めている人の多くが投稿を見ている。こうなると、SNSで誹謗中傷された方としては非常に迷惑です。投稿内容によっては、鎖線させられたり職場環境に影響を及ぼします。
嘘の情報だって拡散できる
- 不倫している
- 実はカツラ被っている
- 奥さんに逃げられた
- 息子はニート
- いやらしいお店に通っている
こういった投稿をした場合どうなるでしょうか?
経理の山田は不倫している、カツラ被っている、息子はニート。仮に嘘だとしても、こういった投稿をしてSNSで拡散されれば、相手への被害は大きいです。職場内で有らぬ噂が広がる可能性もあります。
「あの人って奥さんに逃げられたらしいよ〜」「何でも仕事終わったらいやらしい店にばっかり行ってたんだってさ。」「だからハゲてるんだろうね。しかも、カツラ被ってるんだよ(笑)」こんな風に噂されるかもしれません。
もちろん、あなたは仕返しをしたい訳ですし、こんな風に相手が困ることをしたいのでしょうが・・・ これは法律に抵触するということです。
明らかに名誉毀損ですし、これが原因で職場に居づらくなり転職した場合、裁判を起こされて慰謝料請求される可能性もあります。だからこそ、個人を特定できる誹謗中傷をSNS上で投稿する行為は止めた方が良いんです。
相手の名前でサービスに登録
仕返しする相手を貶めてやるために、相手の名前でマッチングサイトなどのサービスに登録する行為も犯罪です。
相手の顔と名前を使って登録するだけでも、相手を貶めることはできます。登録されている顔写真やプロフィールをスマホでスクショし、それを職場の同僚に見せたりSNSで拡散すれば、相手の地位は大暴落です。
それどころか、住所を教えて「家まで来てください」というメッセージを送れば、いきなり身に覚えのない女性が家にやってくるという修羅場を演習することもできます。相手の奥さんは怒るでしょうし、下手したら離婚です。
ようは、ネットを使えば相手に仕返しをすることは何だってできてしまう訳です。しかし、こういった行為は犯罪であり法律に抵触します。あなたの軽い気持ちで行った仕返しは取り返しのつかない所までいってしまいます。
仕返しは色々な犯罪に抵触します
嫌いない人には色々な方法で仕返しをしたいものですが、どんな仕返しも細かく見ていくと法律に抵触する恐れがあります。
- 名誉毀損
- 詐欺
- 脅迫
- 器物破損
どんな仕返しにもこれらの法律がついて回ります。ネットに相手の情報を公開すれば名誉毀損になりますし、相手になりすまして何かのサービスに登録する行為も詐欺になります。
著名で相手に電話をして脅したり嫌がらせをする行為は脅迫に当たりますし、仕返ししたい相手の家に落書きをしたり犬のフン舞い散らすという方法も器物破損です。
半沢直樹というドラマでは「やられたらやり返す、倍返しだ!」という台詞があり話題になりました。「やられたらやり返す」というのが正義であり、それが当然の報いという風潮もあります。
ドラマの中では、半沢直樹にミスを押し付けた銀行の支店長に対して、半沢直樹が著名で何度も電話をして脅迫じみた行為をしているシーンもあります。しかし、著名で電話をかけて相手を脅すという行為は脅迫であり犯罪です。
たとえ、それが軽い気持ちで行った仕返しだとしても、脅迫したという事実は変わりません。相手に警察へ行かれたらアウトです。
まとめ
私も、仕返ししたい相手はいます。本当に嫌いで、自分が多少のリスクを負っても仕返しして貶めてやりたい相手はいるものです。しかし、多少のリスクを取る仕返しというのは、多少のリスクで済まない場合がほとんどです。
どんな仕返し方法も法律に抵触してしまう危険性がありますし、仕返しした相手が警察へ相談に行ったら終わりです。下手をしたら、あなたは犯罪者になります。だからこそ、以下の仕返し方法は絶対に行わないでください。
- 相手の顔や名前をネットに晒す
- 相手の誹謗中傷をSNSで拡散
- 相手の名前で出会い系などに登録
嫌いな人に仕返しをして、それが一大事になりあなたの立場が悪くなるのは嫌ですよね? 仕返しをしたいほど嫌いな人に仕返しをして、そのせいであなたの人生が狂うのは私も見たくありません。
こんな仕返しの方法を考えているようなら、それは考え直した方良いですよ。