大学の学費が払えないで、大学を辞める学生は意外と多い。
今時では、大学4年間で大学生の20%は大学を辞めてしまう。
さらに、大学を辞める学生の中で20%の学生は経済的理由で辞めるというデータが出ている。
でも、大学の学費が払えないで大学を辞めるときに気になることが1つある。
それは、大学を中退するのと大学を除籍する違いだ。
中退も除籍も、大学を辞めるということに違いはない。
ないんだけど、大学での手続きや経歴なんかが変わってくる。
学費が払えないから大学を辞めたってことは、大学を辞めたあとは就職するよね?
就職するってことは就活するってことだし、そのときに大学を辞めたという経歴は企業にバレテしまう。
まぁ、学費が払えないという理由で大学を辞めてる訳だから、大学を辞めた理由に対しては悪い印象を与えないはず。
でも、学費が払えないからと言って、大学を辞めたときの手続きが中退なのか除籍なのかは大きな違い。
中退なのか除籍なのかで面接官に与える印象は変わるし、就職の合否に影響することだってある。
だから今回は、学費が払えないという理由で大学を辞めるときに大切な
【中退と除籍の違い】
これについてまとめた。
中退と除籍の違い
大学における中退と除籍の違いはこちら。
- 中退であれば大学中退証明書が発行される。
- 除籍であれば除籍証明書が発行される。
- 除籍の方が印象が悪い場合がある。
以上が、大学を辞めるとき中退なのか除籍なのかの違い。
違いとしては、発行される書類が違うくらいで、他に大きな違いはない。
ただし、学費が払えないという正当な理由で大学を辞めるのであれば、除籍ではなく中退という手続きをしよう。
というのも、就活するときの面接官によっては、除籍に対する印象が悪い場合がある。
何故なら、大学生が学費を払えないという正式な理由で大学を辞めるのであれば、退学届を提出した後に手続きが行われ、大学除籍という手続きにはならないから。
大学除籍になるというのは、学費が払えないで学費滞納しているにも関わらず、退学届を提出せずにバックれていた学生に対して行われる処理だから。
- 大学中退は正式な手続きを踏んだ大学生。
- 大学除籍は強制退学させられた大学生。
いくら学費が払えないという理由であれ、正式に手続きを踏んでいない大学生に対して行われる処理が大学生除籍なので、大学中退よりも大学除籍の方が印象が悪い。
まぁ、学費が払えないで大学を辞めてるわけだから、大学中退だろうと大学除籍だろうと気にしないって企業もあるけどね。
中退と除籍における間違った情報
知恵袋とかで、大学中退と大学除籍の違いについて書かれてることがあるんだけど、割かし間違った情報も多いので注意。
大学中退と大学除籍における間違いやすい情報を以下にまとめた。
大学除籍に関する間違った情報。
- 大学除籍は在学記録が残らない。
- 大学除籍は履歴書に大学名を書けない。
- 大学除籍は大学名を書くと経歴詐称になる。
以上の3点は間違った情報。
なんだか、大学除籍に対してかなり悪い情報が流れてるみたいだね(汗)
もちろん、大学中退と大学除籍の手続きは大学によって異なるから、ちゃんと自分の大学に確認はして欲しい。
ただ、大学除籍だと在学記録が残らないとか、経歴詐称なんてことは流石にない。
たとえ、学費が払えないから大学除籍したとしても、あなたが大学に在籍していたという記録は残る。
大学を卒業した訳じゃないけどさ、大学に在学していた頃の情報を消したりはしないよ。
てか、大学除籍の手続きをすることだって大学側の仕事な訳だし、行った仕事のデータや経歴を消すなんてことはありえない。
後々になんかあったときに、当時のデータが残ってなかったら困るじゃん?
それと、大学除籍だとしても、就活のときに〇〇大学中退と記載できる。
それが経歴詐称になんてならない。
就職面接のときも堂々と大学名を言えば良い。
「〇〇大学に在学していましたが、学費が払えないため中退しました。」
こんな風にしっかりと伝えれば問題ない。
ただし、大学中退者や大学除籍者に対しては、その証明書の提出を求められる場合がある。
大学中退であれば、大学中退証明書の提出。
大学除籍であれば除籍証明書の提出が求められる。
履歴書や面接のときに〇〇大学中退と言っても問題はないが、証明書の提出を求められたときに、大学除籍だと除籍証明書を提出することになる。
ただし、大学中退って言ってたのに除籍証明書を提出するという行為は問題ない。
だって、面接のときに「〇◯大学除籍です。」とは言わないじゃん?
たとえ大学除籍だとしても、履歴書や面接では中退と言って問題ないけど、証明書の提出は除籍証明書を提出することになる。
滞納した学費はどうなるの?
基本的に、大学の学費は半期ごとに払う。
そして、新学期の学費を払えないのであれば大学を辞めることになる。
つまり、「学費を払えない=退学」なので、学費の滞納をしたり、後から学費を請求されることはない。
請求されることはないが、例外がある。
大学側の配慮により、学費を払えない学生でも在籍させていた場合。
- 学費の延納。
- 学費の分納。
この2つに関しては、大学を除籍になったとしても、後から学費の請求を求められる可能性がある。
学費の延納に関しては、大学の学費を払えないから学費の支払いを数ヶ月先延ばしにすること。
つまり、その先延ばしにしていた数ヶ月の間は大学に在籍して授業を受けていることになる。
学費の分納に関しても同じ。
学費を1度にまとめて払えない学生のために、大学の学費を3分割などで支払ってもらうことで金銭的負担を減らす配慮。
つまり、学費を分納で1回しか支払っていないのに大学を除籍するとなると、残り2回の分納金額を支払っていないことになる。
しかし、学費を分納で1回支払い、次の分納の支払いまでは大学に在籍して授業を受けていたことになる。
だから、学費の延納と分納に関しては、学費が払えないで大学を除籍したとしても、後から学費の請求をされることがある。
大学は、学費を支払ってもらう代わりに授業を受けられるというのがお金儲けの仕組み。
大学からすると、教授による授業が商品であり、学生は学費を払うことでその商品を買っていることになる。
でも、延納や分納などの制度を使うということは、
「学費を後で支払うので大学に在籍して授業を受けさせて下さい。」
という約束で成り立っている。
つまり、分割もしくは後でお金を支払うので商品を先にくださいということ。
それなのに、商品だけ貰った後に、「やっぱりお金支払えないです」というのじゃ大学側は納得できないよね?
学費を延納したり分納して、その期間は大学に在学していたのに、やっぱり学費を払えないので大学を辞めますってなったら、後から学費を請求されても文句は言えない。
すでに、大学の授業という商品を先に買ってしまっているから。
学費を払えないから大学を辞めたのに、後から学費を請求されるのは納得いかないと思うかもしれないけど・・・
それは延納や分納という制度を活用して、先に授業という商品を買ってしまった結果。
ここで学費を払いたくないから退学の手続きもしないで学費滞納をすると、大学除籍という扱いになり今後の就活も大変になるからオススメしない。
それに、大学除籍になったとしても、滞納していた分の学費請求が止まるわけじゃない。
払えないからといって連絡なしに学費を支払っていないと、法的処置を取られる可能性すらある。
まぁ、滞納していた学費を払えないから差し押さえになったとかって話は聞いたことないけどね(汗)
大学側もある程度の配慮はしてくるだろうし。
でも、学費が払えないから大学を辞めたとしても、学費が後から請求されることはあるから気を付けて。
ちゃんと大学を辞める前に確認しておいた方が良い。
大学除籍後の就活への影響
大学の学費を払えないという理由で大学を辞めたのであれば、その後は就活をするよね?
じゃあ、そのときに大学除籍の場合はどういった影響を与えるのか?
まず、大学中退であろうと大学除籍であろうと、大学を辞めるということ自体は仕方のないこと。
実際、大学の学費が払えないという経済的理由で大学を辞めた訳だし、その人に大きな問題があった訳じゃない。
なので、どうして大学を辞めたのかをしっかりと説明すれば、就活でも問題はない。
致し方なく大学を辞めたんだから、それによって面接官への印象が悪くなることはない。
ただし、大学除籍だと悪い印象を持たれる可能性もある。
たとえ学費が払えないという経済的理由で大学を除籍になったとしても、除籍は強制退学であり正式な手続きを踏んでいないと思われる可能性がある。
社会人に例えると、
- 大学中退は辞表を出して会社を辞める。
- 大学除籍は会社をクビになる。
こういうことだから、大学除籍の印象を悪く思う人もいる。
だから、大学除籍ではなく、可能ならちゃんと手続きをして大学中退にした方が良い。
まぁ、大学中退であろうと大学除籍であろうと、履歴書には〇〇大学中退って書けるけどね。
書けるし、面接のときも〇〇大学中退と言って良い。
でも、さっきも言ったけど、証明書の提出を求められたときは、大学除籍なら除籍証明書を提出することになる。
大学によって除籍の手続きが異なる
大学によってだけど、除籍というものが存在しない大学もある。
学費が払えないという理由でも、学業不審という理由でも、すべて大学中退として処理してくれる大学もあるんだよね。
まぁ、こんなのは大学の事務の人が面倒臭いから、大学中退として全部処理してくれてるのかもしんないけど・・・
大学除籍とか大学中退とか、それに伴う手続きの仕方や学費の滞納などに関しても、大学によって対応の仕方は違う。
なので、まずは大学の窓口に必ず行こう。
面倒臭いとか気まずいとか、忙しくてそれどころじゃないって思うかもしれない。
しれないけど、まだ大学に在籍している間に手続きを全部済ませて不明点を明確にしておかないと後々でクッソ面倒臭くなる。
なんにしても、まずは大学の窓口に駆け込もう。
まとめ
大学を辞めるときに手続きをしないでいると大学除籍ということになる。
大学除籍になると損することがあるから、そこだけは気を付けて!
- 除籍は中退より印象が悪い可能性がある。
- 除籍と中退で発行される証明書が異なる。
- 除籍でも学費滞納分の請求はされる。
以上のことは注意してね。
今時は、大学を辞める大学生も4年間で20%もいる訳だし、5人1人は大学を辞めてる。
しかも、その大学を辞めた大学生達の中の更に20%は学費が払えないという理由で大学を辞めてる。
意外と多くの大学生が、学費を払えないで大学を辞めるんだよ。
私が大学生だった頃も、同じサークルの後輩が、急に大学を辞めたんだよね。
成績は割と良かったんだけど、学費が払えないから大学を辞めたらしい。
ちなみに、私も学費を払えないという時期があった。
でも私の場合は、大学を1年間休学して学費を貯めた。
私の大学では、大学を1年間休学するのに休学費として12万円を先に支払う必要があったけどね。
まぁ、私は貯金があったら何とか自分で支払った。
そんで、1年休学してる間はサラリーマンとして働いてお金を貯めて復学した。
でもさ、大学を休学するのも大学によってはお金がかかる。
お金がかかるし、休学手続きを行える期間ってのが決まってるんだよな。
だから、その休学手続き期間が過ぎてしまった後に、やっぱり学費が払えないってなっても間に合わない。
延納や分納の申請を出してしまった大学生も、後から休学したいってのは無理。
そうなると、事前に学費を払えないって分かってる大学生じゃないと休学って難しい。
急に今季の学費が払えないって発覚した大学生からすると、もう大学を辞める以外に手は無いのかもな。。。
もう大学を辞めるという手しかないのであれば、最後にちゃんと手続きをして大学中退という扱いにしてもらおう。