バイトを夢中でしていると、ついつい忘れてしまう所得税。
あなたも知っている通り、学生だろうと主婦であろうとバイトをしていると税金がかかります。
もちろん、稼いでいる金額によっては税金がかからないこともありますが、何も気にせずにバイトしていると税金が高くなりすぎて損することに。
管理人の私も、大学生の頃に塾講師のバイトと飲食店のバイトを掛け持ちしていた頃に月10万円前後のお金を稼いでいて税金が大変なことに・・・
結局、税金が高くなりすぎてバイトすればするほどバイト代からお金が引かれて損することになりました(泣)
あなたも私と同じミスをしないようにバイトの所得税が引かれる金額を確認してみてください。
いくらからバイトでも税金がかかるのか?
・年間103万円以上だと所得税と住民税
・年間130万円以上だと健康保険と年金も追加
・年間103万円以上の場合、親の所得税と住民税も上がる。
・年間103万円以内でも勝手に所得税が引かれるバイト先もある。
・交通費は非課税。
・年末に年末調整もしくは3月に確定申告をしないと損をする。
給与は1月~12月の間
バイトの年間給与というのは1月~12月の間で計算します。
なので、バイトで稼ぎ過ぎていると感じていてもバイトを始めたのが4月や5月ということであれば103万円まではかなり余裕があります。
年間を通してバイトをしている場合だけ注意していれば、そんなに103万円を超えることはないです。
年間103万円以上稼ぐとどうなるの?
年間103万円以上を稼ぐと親の扶養に入れなくなり、あなたが自分で所得と住民税を払う義務が生じます。
更に、あなたのバイト代が103万円を超えると親の所得税と住民税も上がってしまうのです。
ですので、103万円以上稼いでも税金で少しの金額は持っていかれるので、103万円以上稼ぐのはあまり効率が良くありません。
103万円以内に収めて、それでも時間があまるというのであれば他のことに時間を割いた方が良いですね。
ただし、年間103万円以上稼いだとしても年間130万円以内であれば社会保険の扶養からは外されません。
つまり、130万円以内であれば社会保険と年金は払わなくてよいので税金で持っていいかれる金額が少なくて済みます。
注意1
年間103万円以内でも所得税が引かれることがある。
月々の給料が88,000円を超えていると所得税が勝手に引かれます。
例えば、夏休みにバイトをし過ぎて月15万円稼いだが年間のバイト代は103万円以内という場合でも、88,000円を超えている月は勝手に所得税が引かれるってことです。
ただし、年間103万円以内であれば所得税は本来払わなくてよいものなので、月によって88,000円を超えて所得税を払った分は後々戻ってきます。
それが年末調整もしくは確定申告というやつです。
また、88,000円を超えた月に自動で所得税が支払われてバイト代から天引きされますが、これを源泉徴収と言います。
注意2
月88,000円を超えていなくても源泉徴収されることがある。
さっき、月88,000万円を超えると源泉徴収されると言いましたが、月88,000円を超えてなくても源泉徴収されることがあります。
これに関しては完全にバイト先の方針によって違います。
月のバイト代に関係なく毎月バイト代の約10%を源泉徴収するというバイトもあります。
理由としては、給料を管理する方は毎月10%を勝手に源泉徴収した方が管理がしやすいからです。
ただ、これも安心して大丈夫です。
勝手に源泉徴収されたとしても年間103万円以内であれば払い過ぎた分の源泉徴収はすべて戻ってきます。
注意3
ほっとくと払い過ぎた分が戻ってこない。
厳選徴収で払い過ぎた分は後々に戻ってくると言いましたが、これは勝手に戻ってくるわけじゃありません。
ちゃんと手続きが必要です。
源泉徴収で引かれすぎた所得税ですが、年末に行う年末調整もしくは翌年の3月に行う確定申告のどちらかをしないと戻ってきません。
まず、年末調整はバイト先がやってくれるもので個人でやるものじゃありません。
なので、バイト先で年末調整の話が年末にあれば、あなたが自分で行う手続きは必要ありません。
書類があるならバイト先に言う通りに書いて提出すればそれでオッケーです!
次に、翌年に行う確定申告ですが、これはバイト先が年末調整を行ってくれなかったときに個人で行う手続きです。
これをすると源泉徴収で引かれた所得税が戻ってきます。
要注意なのは、この源泉徴収で引かれた所得税ですが、本来は引かれ過ぎているからあなたの手元にお金が戻ってくる状態だとしても、手続きがなければそのままスルーされるということです。
つまり、バイト先が年末調整をしてくれず、更に自分でも確定申告をしなかった場合は引かれ過ぎた所得税が戻ってこないってことです。
税金を払っていないときは役所から連絡が来て請求されますが、税金を払い過ぎているときは何の連絡もないわけです。
卑怯と言えばそれまでですが、しょせん世の中なんてそんなもんです笑
知らない奴は国にお金を搾り取られるってことですね。
じゃあ、年間130万円以上稼ぐと?
ここはとても重要な分岐点!
年間130万円以上稼いでしまうと社会保険の扶養からも外れてしまいます。
なので、所得税と住民税と社会保険と年金を支払わないといけません。
130万円以上になると税金の負担額がいっきに大きくなるので、バイト程度の給料となるとかなりバイト代をもっていかれます。
学生バイトなのかパートなのかによっても引かれる金額は違ってきますが、130万円以上稼ぐのであれば最低でも140万円以上稼がないと損をします。
例えば、年間129万円稼いだときは所得税などの税金が引かれて手取りは約106万円ですが、年間130万円稼ぐと税金が上がって手取りが99万円にまで落ちます。
つまり、働かない方がバイト代は沢山もらえたわけです。
で、この状況が140万円稼ぐまでは続くんです。
130万円以上稼ぐとなると140万円稼いでようやく同じ給料になって、そこから増えていくわけです。
130万円稼いだ後の10万円はぜんぶ消えるってことです(汗)
時給1,000円だとすると10万円って100時間働くと稼げる金額です。
学生がバイトするとなると1日5時間働くとして100時間働くには20日間かかります。
20日間働いて稼いだお金がぜんぶ消えるわけです。
なので、130万円以上稼ぐのはメッチャ効率悪いし、年間135万円とかで給与が止まるのは損しかない。
140万円を超えても10万円以上も余分に所得税などを払ってると考慮すると、160~170万円くらいは稼がないと余分に税金を払った元が取れない。
バイトの給料でそれだけ稼ぐってのはかなり無茶だから、やっぱり130万円は絶対に超えない方が得策。
学生の場合、勤労学生控除という制度があり、申請を出せば年間130万円までは所得税が引かれない。
ただし、103万円を超えているということで親の扶養からは外れてしまう。
そうすると親の支払う所得税と住民税はどうしても上がってしまうから注意ね。
所得税を回避する裏技
沢山遊ぶためにバイト代も沢山欲しいとか、生活していくためにどうしてもお金が必要という場合。
まず、バイトという立場で年間130万円以上稼ぐのはどう考えても得策とは言えない。
けど、それでもそれ以上稼ぎたいという場合はグレーな手法として給料の手渡しという方法がある。
これは、役所にバレると完全にブラックな手法だけど個人で経営しているお店や個人事業主の方は結構やってる方法。
お金を手渡しすれば帳簿にお金は残らないし給料という形でお金を渡しているわけじゃないから非課税にはなる。
おこずかいあげてるようなもんかな(汗)
海外から留学に来ている大学生は日本でバイトできる時間が決まっていて、それだけだと生活できないから手渡しで給料をもらうのが普通なんだってさ。
留学生の私の知人が言ってた。
あとは、お金ではなくて自分の店のポイントや食事券という形で給料分を渡すというので納得できるのであればそれも可能。
他にも、ネットなどで募集している個人事業主やフリーランスからの仕事も手渡しその場で現金が貰えることが多いから所得税として引かれずにお金が稼げる。
例えば、人気ゲーム発売のときにお店のオープン前に代わりに並んでおくバイトとか、イベントごとのときに荷物持ちをするとか荷物番をするとかってバイトもあるんだよ。
そういう仕事だと現金が手渡しされるから所得税は引かれないし、かなり楽な仕事なのに給料はメッチャ良い。
荷物番2時間で1万円とか普通に貰えるし、荷物番してるときはスマホいじってても問題なし。
こういう仕事は個人事業主の知り合いがいると沢山舞い込んでくる。
バイトしても意味はない
正直、学生の頃は遊ぶお金も食費も必要だし、どうしてもバイトはしないと生活できない。
けど、貴重な学生時代にバイトをし過ぎても意味はない。
何か欲しい物があるとか勉強になるバイトをしているというのであれば良いが、なんとなく暇だからという理由や貯金のために働いているならバイトは最低限で良い。
だって、社会人になれば学生の頃のバイト代なんてソッコーで稼げるから。
そんで、学生の頃にあんなに必死にバイトしてたことが虚しくなり無意味なことだって気が付く。
私もそうだったし、社会人になってから後悔した。
学生もお金は必要だからバイトは良いけど、必要な分のお金だけ稼いで余った時間は他のことに使った方が良い。
それは勉強するでも良いし遊びまくって思い出作るでも良いと思う。
ただ、お金のためにだけバイトをして、しかも目的もないのに何となくでバイトをするのはメッチャ無駄な時間ってことに学生を終えてから気が付く。
だから、バイトなのに所得税が引かれるってことも考慮すると年間130万円というボーダーは絶対に超えない方が良い。
超えても良いことなんてないです。